2020年2月1日土曜日

ためしてガッテンで大腸ガンの話を見て思うこと

便潜血で陽性判定になっても精密検査に行かない人の理由は
1位 痔だと思った
2位 時間がないから
3位 ガンだとわかったら怖いから
だった。

でも、実際の理由は「ガンだとわかったら怖いから」の一つだと思う。
もし、ガンですよと断定されたら「時間がないから」を理由として言う人は、ほぼいないだろう。
「痔だと思った」もその言葉の裏は「痔だと思いたい」だ。 普通に年を重ねている人なら知り合いの中に早期であっても大腸ガンになったと言う話を聞いたことがない人はいないだろう。 ガンの可能性が頭を一度もよぎらない人がいるとは思えない。 正常性バイアスとはそう言うものだと思う。

便潜血が陽性の場合、痔の血を拾う可能性はかなり低いという説明だった。
精密検査を受けてもらうと電話で説得していることも紹介していたが、なかなか応じてもらえないということも説明していた。

本当に精密検査を受けてもらおうというのだったら、健康診断の結果の用紙に「要精密検査」という言葉だけでなく、

「陽性の結果が出た場合、大腸ガンの可能性が〇〇パーセント、良性腫瘍(ポリープ)の可能性が〇〇パーセント、潰瘍性大腸炎などの重大な疾病の可能性があります。 痔(切れ痔)などで陽性反応が出る可能性は◯パーセントです。 精密検査を受けて下さい。」

というように具体的な病名を多数書くことはできないのだろうか。

脅すような事になるかもしれないが、それぐらい言われたら自分も多分再検査に行っていたと思う。

災害の時の避難でもそうだが、正常化バイアスとは恐ろしいものだ。 でも、それがあるから心の病気にならないで済んでいるところもあるのだろう。 でなければ、ガンになったら即自殺という人で溢れかえるだろう。 家族だって保たないかもしれない。